浮気彼氏から奪うオトコ。






かのんは、呆れ顔だった。


「高校どこに行くの?」

「かのんと同じトコ」

「平均点が50以上は取らないと」

「無理だね」



俺はまともに学校に行っていないし、テストも受けていない。



だから本当は高校には行かないつもりだった。

―かのんに言えば、心配かけるし…。

嘘1つくらいいいだろ。




「まぁ蒼斗、私が応援するから!頑張ろうっ」


拳を握り締めて、ガッツポーズをする彼女に苦笑する。



「かのんって、本当に面白いよね。

応援しなくたって、俺1人で頑張れるよ」


「なぁーに言ってるの!1人より2人!でしょ?」

「まぁね」


「私はずっと蒼斗の傍に居るよっ」




―一瞬泣きそうになった…。