「妃鞠はどうしたいの?」 「あたし……?」 「考えてばかりも無駄。 自分のしたいように行動するの。 気分でいいんじゃない?」 ―気分…って蒼斗クンも言っていたなぁ…。 「あら!妃鞠!?」 「何かだるくって…」 布団に倒れこむと、一気に睡魔が訪れる。 さっき寝たばかりなのになぁ…何て思いながら、お母さんの声が聞こえた。 「熱は39・0か…、結構高いわね…」 それを最後に意識が途切れた。 夢の中で、とても幸せな映像が見えた。