あの頃、石垣にも坂月にも会っていた―?
「嘘…」
沙耶は狼狽える。
「言うつもりは、なかったんですけどね…」
暗い表情のまま、坂月が溜め息を吐いた。
「どうして、今更そんなこと…」
「それは―」
坂月は、さっき諦めた手を、もう一度伸ばした。
「貴女が」
「っ」
今度は迷うことなく、沙耶の手首を掴む。
「諒を選ばなかったから。」
引き寄せた相手のほっそりとした身体に、今まで抑圧していた想いが溢れ出た。
「坂月さ…」
「どうして―諒と一緒になってくれなかったんですか…」
こんなに。
こんなに抑えて我慢してきたのに。
思いのままに抱き締めたら、壊れてしまいそうな沙耶を、坂月は優しく包む。
だが、沙耶からは坂月の表情は見えない。
「本当はずっと言いたかった。諒じゃなく、俺を頼ってくれって。」
「!」
ストレートな告白は。
「貴女がどう思ってるかはわからないけど、少なくとも俺は貴女と同じ側の人間だと思っています。」
沙耶に寄り添うように、紡がれていく。
「俺は諒の味方じゃない。」
「嘘…」
沙耶は狼狽える。
「言うつもりは、なかったんですけどね…」
暗い表情のまま、坂月が溜め息を吐いた。
「どうして、今更そんなこと…」
「それは―」
坂月は、さっき諦めた手を、もう一度伸ばした。
「貴女が」
「っ」
今度は迷うことなく、沙耶の手首を掴む。
「諒を選ばなかったから。」
引き寄せた相手のほっそりとした身体に、今まで抑圧していた想いが溢れ出た。
「坂月さ…」
「どうして―諒と一緒になってくれなかったんですか…」
こんなに。
こんなに抑えて我慢してきたのに。
思いのままに抱き締めたら、壊れてしまいそうな沙耶を、坂月は優しく包む。
だが、沙耶からは坂月の表情は見えない。
「本当はずっと言いたかった。諒じゃなく、俺を頼ってくれって。」
「!」
ストレートな告白は。
「貴女がどう思ってるかはわからないけど、少なくとも俺は貴女と同じ側の人間だと思っています。」
沙耶に寄り添うように、紡がれていく。
「俺は諒の味方じゃない。」


