ポタポタと涙が
地面を濡らしていく。


日向くんがなぜ私に

『誰?』

ああ言ったのか、
原因が分かったのに…


何一つ受け入れられない。

このまま一生、

日向くんの中に
私が蘇らないかもしれないということが


凄く怖くなった。



「水木、」

冷えてく身体と心。

手を握りしめてくれていた
宮崎くんの手だけが、

温かった。