目を閉じる由良くんの顔をじっと、覗き込んだ。 わ、なんだか新鮮。 いつもは意地悪に笑ってる顔とか、怒ってる顔くらいしか見たことないから、こんな無防備な由良くんは初めて見たかも。 「……」 私はそっと、手を由良くんの方へ伸ばして。 ぺち。 「…………は?」 「わ、」 いきなり、由良くんが閉じていた目を開いた。 そして、もう一度、 「は?」 と言った。