無事に入学式を終え…数週間が過ぎた。


辺りの同級生達も少しずつ制服姿が似合ってきたし、新しい友達も出来てきたようだーー。

と、周りを観察するばかりで俺は未だに馴染めていない…。
元からの性格だ。小学校のあゆみには
『協調性が足りません。』といつも書かれていた

別に嫌われている訳でもないが、浅すぎて広すぎての付き合い方をしているのだ
実際、挨拶や世間話ぐらいはする、けれど常にツルム奴は居ない。

たまたま同じクラスになったカンナも溶け込めては居ないようだ。
てか、俺よりも酷い。

クラスの女子から話しかけられてるのを見たことが無い、本人は全く気にしていないようだけど…
女子ならカンナより俺の方に声を掛けてくる。


霊長類、人類、人化の中ではイケメンなんだそうだ。
口数も少なく、クールらしい女子の内緒話で聞こえてた。

話は、元に戻るが実は俺もカンナに未だに喋った事がないー。
つい、見た目が派手だからチラチラ見てはしまうが…特に話す内容もないので
いつもチラッと見るだけだ。

カンナもそれは気付いていると思う

たまに、ふとした瞬間に目が合うのだあの死んだ魚の様な目で…生気は感じさせない癖にギラリと睨んでヒカルーー。



ゾッとするーーーーーー。




いつもその瞳に体の中心からゾッとさせられるーー。


いい加減…話さないと俺はいつも見てばかりのキモオタになってしまう。

なにか、策は……あるのだ。


同じクラスには喋り相手は居ないが隣のクラスから休み時間にいつもカンナ所にやって来る女子が居る。


飯島ナコ。又の名をヤリマンナコ。

女子から嫌われものナンバーワンだ。
奴も周りから無視されている、噂によるとあだ名の由来は小学生の時からえんじょ