「今日、泊まっていく?」

「え!なにいってんだ、雪!」

「もう外真っ暗だよ?」

雪とご飯を食べて話し込んでいたら時計の針はとっくに9時をまわっていた

「まだ電車あるから帰るわ」

支度をして靴を履こうとした時

「・・・・」

雪に上着を掴まれた

「おい!雪?」

「・・・今日だけでいいから泊まって」

「さっきからしつこいぞ?さすがに泊まるのはまずいだろ!」

「裕也ならいいの!」

「な!なにいってんだ雪」

「あ〜もう1人じゃ怖いの」

「・・・え?」

「だから!このまま1人になるのが怖いの!」

「まったく、そんなことで一人暮らしとかやってけるのか?」

「大丈夫だもん!今日だけでいいからお願い!」

「しゃあなしだな、今日は特別な」

「うん!」

こうして雪の部屋に泊まることになり

「じゃあ、もう寝るぞ!」

「うん、おやすみ」

さすがに2人分の布団はなく一つの布団に2人寄り添って寝るかたちに

「裕也、とっても暖かい」

「そうか?」

「うん、今日は無理言ってごめんね」

「いいさ、雪のためなら」

「ありがと・・・・」

2人はお互いのぬくもりに包まれて眠りについた、きっとその日は同じ夢をみていた