「やばい、本格的に…これ、やばい…。」 思わず口に出してしまった。 「大丈夫?」 低く、澄んだ声が隣から聞こえる。 そこで私は自分の意識を手放した。 視界が暗くなってからもあの人の澄んだ声と柔らかな柑橘系の香りが記憶に残っていた。