多方、時計を探してるのだろうと感じた俺は、百華を降ろしながら笑顔で 「あ、ちなみに遅刻ね。」 そう言った。 案の定、でかい声出して驚いた百華の口を塞ぐ。 生徒指導の先生に見つかったら洒落になんねぇ。 俺は足早に教室へと向かった。 チョコチョコと走ってきて俺の隣に並ぶ百華。 隣の温もりがやっぱり弥和と同じで。 少し嬉しかった。 と同時に悲しくて寂しかった。