心アルバム~3年間の軌跡~



多方、時計を探してるのだろうと感じた俺は、百華を降ろしながら笑顔で


「あ、ちなみに遅刻ね。」


そう言った。


案の定、でかい声出して驚いた百華の口を塞ぐ。

生徒指導の先生に見つかったら洒落になんねぇ。


俺は足早に教室へと向かった。

チョコチョコと走ってきて俺の隣に並ぶ百華。

隣の温もりがやっぱり弥和と同じで。


少し嬉しかった。

と同時に悲しくて寂しかった。