-照陽side-

俺が朝登校していると、校門前で固まって動かない邪魔な女がいた。


なんだよあの女。
校門前で邪魔だな。


そう思いよく見てみると

「…弥和?」


その後ろ姿は弥和にそっくりで。


そこまで思い、ハッとする。


あいつはもう、古葉 弥和じゃないんだ。
あいつは木ノ下 百華だ。


そう自分に言い聞かせる。

やっぱり、弥和にしか見えない俺は弥和が足りなさすぎて夢を見ているのだろうか。