あなたがいればそれでいい

「なんで、今更お前に助けてもらうくらいなら殺された方がましだ!」


「…お父さんの、話しよう」


「ハッ
あんな奴の何を話すんな!」


「あんな奴じゃない!」




急に大声を出した私に、周りの音が静かになった。




「お父さんは、あんな奴じゃない」




鞄から、一つの写真を取り出す




「これ、見て」



「・・・・は?」



「いいから」




桜立にさしだすと、最初は拒否したものの受け取ってくれた。




「っっ!なんだよ、これ」



「それね、お父さん」



「は?どういう意味だ」