[数日後] 昼食をとっていると、マナーモードにしている携帯が震えた。 ディスプレイには《淘汰》と表示されている。 私は嬉しすぎて、すぐに電話にでた。 「もしもしっ。」 『梨依?』 「うん、そうだよ。」 『今、大丈夫か?』 「うん、大丈夫。」 『あのさ…、来年の10月には帰れる予定だったんだけど、 忙しすぎて、2月頃になりそう。』 「……そっか、わかった。」 私はなるべく明るい声でいった。