「葵依ちゃん、ありがとっ!連絡するね」 しなくて良い……。 「わかった、待ってるね」 愛想良く笑った私。 「じゃあ、校門まで一緒に帰らない?葵依ちゃん」 何故じゃあなんだ。 「そうだね」 そう言いお互い自分の鞄を持ち、 下駄箱まで降りた。 それから靴を履き替え、校門まで一緒に帰った。 「じゃあ、葵依ちゃんまた来週ね!」 「また来週」 さよならをした私たちは、己の道を歩いた。