「じゃあ、よろしくね大河。…文化祭が終わったらでいいから」


「…わかってる」


今日と明日の夕方までに気持ちの整理をしよう。


「八尋…ごめんね」


「…柚に謝って」


そっけない態度の八尋。


でも、そうだね。


「うん、柚ちゃんに謝る」


気持ちの整理が出来たらきっと謝ることが出来る。


「…ほらほら、暗いぞ高校生!この話はまた後でだろ。それぞれ持ち場があるんじゃないのか?」


暗い雰囲気を打ち消すようにお兄ちゃんは手を叩き明るい声を出す。


そのお兄ちゃんの声にあたし達は何も話すことなくそれぞれ違う場所へと足を運んだ。


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