病愛。【完】

また同じことがくり返される。




成美もおかしくなっちゃって…






私、もうわかんないよ…?





私の手は震えていた。







恐くてたまらなかった。




変な汗も出てくるし。





手が汗ばんで…体が凍り付いて動かない。






「ねぇ。だから…綾香はあきらめなよ…?」





成美が颯にせまる。




成美…もしかして…?




そう思った時、私の金縛りはとけた。





私は急いで3人のいる渡り廊下へと急ぐ。










「もうやめて!!」




3人の視線が私にそそがれる。





「伊藤!!来るんじゃ…」





「綾香。」





颯の言葉をさえぎるように成美が私を呼ぶ。





「成美…っ」





「綾香はもうこのいとこくんと付き合ってるんでしょ?なら…颯は私に譲って。」





「譲る…?どういう…」





「もう…颯とは話さないで。ずっと…いとこくんと一緒にいて。」





「颯と話しちゃいけない?!なんで…」









「綾香。」




恭平の、低い声にビクッとする私。





「俺以外の男とはしゃべるな。そう言ったはずだが…?」






…確かにそうだった。





でも…!!颯は…





「もうやめろよ!!」





颯がさけんだ。





「こんなに伊藤を縛ってどうなるんだよ?!」





「…愛してるから縛る。それだけだ。」





愛してる…






「誰にも綾香をとられたくないから。」






ねぇ。




愛してるって言われて…




誰にもとられたくないって言われてるのに…




いい気持ちにならないのは、私がおかしいからなの??





それとも…?