病愛。【完】

ここは理科室。





私の学校の理科室は特別棟の一番端の場所にあって、教室のある一般棟とはすごく離れた場所にあるのだ。






こんなところまで来てたのか…





とりあえず私は廊下の窓を開けた。





学校全体が一望できる、結構いい所。





私は窓から外を見ながらそんなことを思っていると、ふと目に入ったのは…






「颯と成美と…恭平…?!」





恭平を見た瞬間、体が震えた。




それと同時に…何か違和感を覚えた。





なんだろう。この三人の違和感…






だがその違和感はすぐにわかった。




三人の…立ち位置に違和感があったんだ。





いや。正確に言えば一人だけ…





成美の位置だけ。








今の成美は恭平の隣にいる。




つまり颯と対等した立場にいるのだ。




恭平と成美がどうして…?




あそこは…特別棟と一般棟をつなぐ渡り廊下。





ここからはすごく近い場所にあるところだ。





そしてかすかに声が聞こえた。







「成美…?なんで…」




「…綾香を探してるの。どこにいるのか知ってるでしょ?」





成美の声。




いつもと何か違う…





低く…沈んでる…






そう。狂った恭平と同じ…






「知らない。」




そっぽを向いて言う颯。





すると恭平が颯の前に立った。





「知らないのか…まぁ知ってたら、なんで綾香といたのかってことを聞いて…」





そこまで言うと恭平はニヤリと笑った。





「理由次第で…お前をどうするかはわかんなかったかもな。」






ゾクッ。




ここからでもわかる恭平の狂気は強く私にまで伝わってきた…