夜が明けて…次の日がやってきた。





私は目を覚ますと大きく深呼吸をした。





一晩たっても思い出す…






あの時の恐怖。





やっぱりアレは明らかに前の恭平じゃない。






小さい頃からいつも自分中心で俺様。






けれど…仲間には優しかった。






真の面倒もちゃんと見てたし…






確かに私は恭平が昔から嫌いだったけど…





好きなところもたくさんあった。






でも…今の恭平には私が好きだと思うところなんて一つもない。






だって私の命を奪おうとした…そんな人を好きになれるわけない。







颯や真のことも傷つけて。




そんな人を許せるわけがない。






私を自分だけの人形にしようとした人を、彼氏だなんて言えるわけがない。






私はそこまで考えるとため息をついた。






やっぱり恭平はおかしいんだよ…












私は1階へとおりた。





そこには真がいた。





「おはよう。」




「おはよう。」





いつものあいさつを交わして朝食ができるのを待つ。





「昨日は助けに来てくれてありがと。」





私がお礼を言うと真は





「…じゃあもう恭平の家に簡単に上がるな。」





真はこちらを向いて真剣に私の目を見つめる。





そこで朝食をお母さんが持ってきた。





真。




私と恭平はいとこなんだよ?





いとこ以上でも以下でもない。





兄弟みたいな存在だったんだよ…?





ねぇ。前みたいな関係に戻ることはもう不可能なのかな?