病愛。【完】

颯side





好きだった。





ずっとずっと…前から。





俺の理想の女であった伊藤。





ずっと俺のことを大事に思ってくれた伊藤。





そんな伊藤が俺はずっと好きだった。






でも伊藤のためにこの気持ちをずっとふさぎこんできた。






でも…少し限界がきていた。






ましてや…そんな伊藤に彼氏ができたなんて。






ずっと伊藤の一番傍にいてきたのに…






いとこで伊藤が好きで束縛男で?






そんな奴が…伊藤の隣にいるなんて。






耐え切れるわけがない。






だから俺は伊藤に告白した。






もう伊藤の傷つく姿を見たくない。






そう伊藤を抱きしめた。






間違った行為だって、わかっていたけれど止められなかった。






伊藤を好きな気持ちが暴走していて。






好きな気持ちが渦になってる。







ごめん。伊藤。






俺、もう…






「押さえなんてきかねぇよ…」