病愛。【完】

「やっと言ってくれた…」





恭平は安心そうな笑みを見せると私を抱きしめた。






「もう綾香は俺の物だからな…?」





私は恭平にされるがままになっていた。




私はもう、後戻りはできない…





「綾香。二人にも報告しに行こうぜ?」





「う…うん。」





ここで言うことを聞かなければ、二人は…消されてしまう。





私はうつむきながら部屋を出た。






部屋のドアの前には颯と真がいた。






「綾香!!」




「伊藤…!!」





「…ごめんな?二人とも。」





恭平はそう言うと私の肩をつかみ、ニヤリと笑い





「綾香はもう俺の女だから。」






そう言うと満足そうな笑みを浮かべた。





「はぁ?!そんなの…!!」






颯は私を見た。






そんな颯に私は苦笑いを見せた。






「綾香…」





「嘘ついてるように見えるのか?じゃあ…」







恭平は私を正面に向けると…






「んっ!!」






深いキスをしてきた。






颯と真の目の前で。





「んんっ…!!」






恭平なかなか離してくれなかった。





目を開けると目の前には真剣な目をした恭平がいて。






後方にはあぜんとしている颯と真がいた。






私はもう一度目をつぶると唇を離してもらえるのを静かに待った__