恭平side
やっぱり俺は…こいつが嫌いだ。
綾香の想い人だからかもしれないが…
それ以前に俺はこいつ自身が嫌いなんだ。
思ったことを素直にぶつけてきて…
その言葉は胸に突き刺さって抜けない。
だから俺はお前が…
「大嫌いなんだよ…!!」
俺はそうさけぶと颯に向かって走る。
ナイフをむけながら…
最初の一発目は簡単に避けられた。
…が。
「油断してんじゃねぇ!!」
俺はそう言いまたナイフを颯に突きつける。
その一発は颯のうでにかすり傷をつけられた。
「っ…!やめろよ!!いい加減に目を覚ませ!」
颯はつけられた傷の痛みに顔を歪ませながら叫ぶ。
…目を覚ませ?
目なんてとっくに覚めてる。
むしろ覚めすぎてるくらいだ。
「……俺はいつだって正気だ。」
そう言うとまた颯に目を向ける。
颯はそんな俺を見て呆然としながら
「…やっぱりお前はおかしい。おかしいぜ…」
「…だからなんだよ?ここまで狂っちまうほど…俺は綾香が好きってことだろ?」
俺は…誰よりも綾香が好きなんだ。
そう…誰よりも。
「いとこ同士でも…俺は綾香が好きなんだよ!!」
俺は最後、住宅街に響き渡るような大きな声で叫ぶと…
颯の腹にナイフを刺した。
「ぐぅっ…!!」
颯は口から血を吐くと、腹にナイフが刺さったたまま、倒れた。
俺はそんな颯を乾いた目でにらむ。
「ホント、お前…おかしいぜ…」
最後、颯はそう言い…そのまま言葉を発さなくなった。
生きているかは定かではない。
だが、もうどうでもよかった。
「綾香…」
早くこのことを綾香に伝えたかった。
邪魔者は消えた。
もうお前がほかに想う人なんていないって…早く伝えたかった。
俺はもう一人、邪魔者がいるとは知らずに…
ただただ目的が達成されたことに興奮していた。
やっぱり俺は…こいつが嫌いだ。
綾香の想い人だからかもしれないが…
それ以前に俺はこいつ自身が嫌いなんだ。
思ったことを素直にぶつけてきて…
その言葉は胸に突き刺さって抜けない。
だから俺はお前が…
「大嫌いなんだよ…!!」
俺はそうさけぶと颯に向かって走る。
ナイフをむけながら…
最初の一発目は簡単に避けられた。
…が。
「油断してんじゃねぇ!!」
俺はそう言いまたナイフを颯に突きつける。
その一発は颯のうでにかすり傷をつけられた。
「っ…!やめろよ!!いい加減に目を覚ませ!」
颯はつけられた傷の痛みに顔を歪ませながら叫ぶ。
…目を覚ませ?
目なんてとっくに覚めてる。
むしろ覚めすぎてるくらいだ。
「……俺はいつだって正気だ。」
そう言うとまた颯に目を向ける。
颯はそんな俺を見て呆然としながら
「…やっぱりお前はおかしい。おかしいぜ…」
「…だからなんだよ?ここまで狂っちまうほど…俺は綾香が好きってことだろ?」
俺は…誰よりも綾香が好きなんだ。
そう…誰よりも。
「いとこ同士でも…俺は綾香が好きなんだよ!!」
俺は最後、住宅街に響き渡るような大きな声で叫ぶと…
颯の腹にナイフを刺した。
「ぐぅっ…!!」
颯は口から血を吐くと、腹にナイフが刺さったたまま、倒れた。
俺はそんな颯を乾いた目でにらむ。
「ホント、お前…おかしいぜ…」
最後、颯はそう言い…そのまま言葉を発さなくなった。
生きているかは定かではない。
だが、もうどうでもよかった。
「綾香…」
早くこのことを綾香に伝えたかった。
邪魔者は消えた。
もうお前がほかに想う人なんていないって…早く伝えたかった。
俺はもう一人、邪魔者がいるとは知らずに…
ただただ目的が達成されたことに興奮していた。

