恭平side
とうとうこの日が来た。
ようやく…俺はこいつの前に立てる。
そして…
「よォ。」
不敵な笑みで笑える。
「…」
颯は黙ったまま、俺を真剣な瞳で見つめた。
こいつがこんなに真っ直ぐだから…
綾香はこいつに惹かれたんだ。
こいつと比べて俺は…
ずるい方法でしか綾香を手に入れられない。
だから綾香は俺が嫌いで、颯が好きなんだ。
でも…綾香の気持ちなんて関係ねぇ。
綾香が俺以外の奴を想ってた?
もうそんなの関係ないんだよ。
だって綾香がずっと想ってきた相手はもう…
俺はさっきまで綾香に向けていたサバイバルナイフを取り出した。
そして颯に向ける。
「綾香。もうお前の好きな奴は消えるからな…」
そうつぶやくと俺は妖しく笑った。
鏡なんて見なくてもわかった。
今の俺は…悪魔だ。
そんな俺に対し、颯は全く動じていなかった。
いつもと変わらない、あの真っ直ぐな瞳を向けてくる。
「そんなことしてどうなるんだ?」
そう問う颯。
どうせこいつの命はもう終わる。
「綾香のためだ。」
「伊藤が俺を殺してくれって頼んだのか?」
「ちげーよ?でも、綾香は俺と二人でこれからを生きていくんだから…」
俺は一歩一歩と颯に近づく。
「邪魔なうっとおしい男は消したほうがいいだろ?」
俺がそう言ってやると、颯は
「…自信がないんだな。」
そんな颯の言葉に反応してピタリと止まった。
「は…?」
「伊藤が自分のほうを向いてくれる自信がないから、こんなことするんだろ?」
颯の言葉は、深く俺の胸に突き刺さった。
とうとうこの日が来た。
ようやく…俺はこいつの前に立てる。
そして…
「よォ。」
不敵な笑みで笑える。
「…」
颯は黙ったまま、俺を真剣な瞳で見つめた。
こいつがこんなに真っ直ぐだから…
綾香はこいつに惹かれたんだ。
こいつと比べて俺は…
ずるい方法でしか綾香を手に入れられない。
だから綾香は俺が嫌いで、颯が好きなんだ。
でも…綾香の気持ちなんて関係ねぇ。
綾香が俺以外の奴を想ってた?
もうそんなの関係ないんだよ。
だって綾香がずっと想ってきた相手はもう…
俺はさっきまで綾香に向けていたサバイバルナイフを取り出した。
そして颯に向ける。
「綾香。もうお前の好きな奴は消えるからな…」
そうつぶやくと俺は妖しく笑った。
鏡なんて見なくてもわかった。
今の俺は…悪魔だ。
そんな俺に対し、颯は全く動じていなかった。
いつもと変わらない、あの真っ直ぐな瞳を向けてくる。
「そんなことしてどうなるんだ?」
そう問う颯。
どうせこいつの命はもう終わる。
「綾香のためだ。」
「伊藤が俺を殺してくれって頼んだのか?」
「ちげーよ?でも、綾香は俺と二人でこれからを生きていくんだから…」
俺は一歩一歩と颯に近づく。
「邪魔なうっとおしい男は消したほうがいいだろ?」
俺がそう言ってやると、颯は
「…自信がないんだな。」
そんな颯の言葉に反応してピタリと止まった。
「は…?」
「伊藤が自分のほうを向いてくれる自信がないから、こんなことするんだろ?」
颯の言葉は、深く俺の胸に突き刺さった。

