愛されたがり。





「貴方が好きです。広瀬くん」



彼は驚いていた。


目玉が落っこちそうになって、私はつい両手で受け皿を作った。


彼の、元々色素が薄い茶色の瞳が、提灯のオレンジ色の光に照らされて更に明るい色になっている。


口がポカンと空いていて、思わず私は「プフッ」と笑ってしまった。



「い、い、和泉さん?」

「気がついたの。……遅過ぎるって感じもするけど。会っていない間、ずっと考えてたんだ。自分の気持ちのこと。私は貴方に、酷いことをしたね。貴方が一番大切な存在だと自覚していなくて、貴方を傷付けてしまった。……離れて初めて、気が付いた」



身勝手な恋だと思う。


安心出来る存在がいて、他の男と恋人になった。

安心出来る存在だった人が側から離れて、やっと自分は誰を愛して誰を必要としているか知った。


そして、結果的に私の行いが二人の男性を振り回すこととなってしまっていた。