嫌われたくない。
少しでも可愛いと思われたい。
そんな気持ちがいっぱいで、食事中は肩に力が入りっぱなしだった。
まるで初恋をした少女のような無垢な気持ちで彼と接した。
緊張しているからかわからないけれど、いつもは平気なワインも、二杯目でもうほろ酔いである。
食事を済ませてから、車で走っていると、何やら賑やかな雰囲気の広場があった。
何をしているのだろうと気になって、私達はその広場へと降り立った。
街灯と提灯が彩る広場。
屋台がある。
ワインやシャンパン、ビール。
ウインナーやベーコンなどの加工肉。
チーズ。サラダ。パスタ。
パン。スープ。
……なるほど、イタリアンフェスタの真っ最中ということらしい。
今日は最終日らしく、屋台の延長と、路上ステージでライブなどが行われていた。



