広瀬くんは、そんな私を不思議そうに見つめて、小さく笑った。
「……綺麗ですね、とても」
美容院に行って整えた髪。
ちょっぴり奮発して買った服。
頑張って丁寧にした化粧。
ほんのりと香る香水。
手入れをした肌。
褒められて、嬉しくて、逸らしたばかりの視線を彼に向けた。
私を眺める視線は優しくて綺麗で……けれど、同時に少し寂しげだった。
「だけど、少し痩せましたか?」
ああ、なるほど。
彼は私を心配してくれているのだ。
だから、少し寂しげな目を向けた。
広瀬くんに小さく微笑んで私は答えた。
「そうかな?少しダイエットしたから」
「ダイエットする必要なんてないのに」
「ふふ、ありがとう」
それから、ポツリポツリと会話をしながら駐車場まで歩いた。



