愛されたがり。





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それから一週間、私は部屋に塞ぎ込んだ。


携帯の電源はオフにし、ゴミを出す時にだけ外出した。



食欲はなく、食事は全て冷蔵庫にあるもので事足りたし、大学の講義も全て欠席。


バイトのシフトも全て人に変わってもらい、訪問者は時折届く宅配便にだけ対応。


友人知人は、完全に無視をした。



家にいる時はボーッと録画して貯めていた番組を観たり、掃除をしたり、本を読んだり、ネトゲをずっとしていた。


そんな風に無気力に過ごし、時折スイッチが入ったように泣きじゃくった。



家の扉を開けて、現実世界を見つめるのがあまりにも怖い。



何故こんなに私が自分を保てないのかはわかってる。


広瀬くんだ。


広瀬くんのキスが私を狂わせた。




森芝さんより、元カレより、今までの男達より、広瀬くんが私の心を締めている。



苦しい……。



彼を想うと、心が。