なんてことだろうか。
笑いばかりがこみ上げて来た。
巫山戯てる。馬鹿げてる。私はなんて我が儘なの。
男達から欲情され愛でられるのが好きな女であるのに、心の奥の深層心理は未だ純粋無垢な少女のまま。
そんな複雑な心を抱えていることに気付いて、泣き笑いながら胃の中のものを全て吐いた。
男を誑かし、私に欲情する男達の欲を快く受け入れ、それを快感だと感じていた自分をとんでもなく気持ちの悪い生き物だと思った。
過去を、それらを受け入れた私を、体液を、出来るわけもないのに洗い流し無かったことにしようと抗うように、ただただ吐き続けた。
胃酸が喉を焼く。
苦しくて涙が零れたけれど、それでも続けた。
穢れを全て、体から抜くために。



