織クンと四季と死期~病室から見える景色~


教室はもう冬休みムードは抜けていて、あたしだけほわほわしていた。

日直がいつもの通りにHRを進めていく。


「大澤 花」


「ゲホッ…………」


あ~~……

体が熱い……

やっぱり、熱でもあんのかな……あたし。

朝のHRが終わったら、保健室行ってこよう。

せっかく復活したのにまたぶり返しか。


「大澤 花!」


「……はいぃぃ!」


あ、ぼーっとしてて、先生の声に気づかなかったよ。