それでも確かに、僕の胸元には、 彼女のネックレスが光っている。 もういないはずの存在に、しがみついた。 もういないはずの声を聞いた。 「……どうして……」 自分の胸元で光るネックレスを握る。 まるでさっきまで隣にいた彼女の空間だけ、綺麗に切り取られたみたいだ。 また僕は、思い出せなくなるのか。 少しづつ、記憶が欠けていく。 完成したパズルをボロボロと崩していくような。