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「ーーーあ?んだてめぇ、」


私の肩に手をかけたまま、男は突然声のした方に向かって、怒気のこもった声を発した。



「カノジョ、お断りされちゃったんでしょ?男なら潔く諦めたらって」



この場の空気には不釣り合いな声。



それは、男たちを苛立たせるのには十分で、



「後から来たクセに何ホザいてやがる!」


「勝手に横から口出してんじゃねぇよっ!」


口々に声を荒げ始める。


しかしその矛先にいる当の彼は、


「んー諦めが悪いねぇ、」



カツン、カツン、カツンーーー・・・


2、3歩、靴の音が鳴り、一人の男が姿を現す。