光縷side


無抵抗のまま、


されるがままの状態の彼女を見て、


寒気がした。


外で奴らを一通り潰したらしい、海吏と修也に合流する。


2人も、俺の腕にいる詩織を見て、一瞬目を見開いた。


「やっぱりバカなんじゃないの…?」


手間かけさせやがって、


と、修也は呟いた。


「誰が、こんなにしたんだか」


海吏もまた、小さく、ため息を付くように言った。


「まぁ、でもこれで流石に懲りただろ、しばらくは言うこと聞くと思うぜ?」


俺がそう言うのに、


「どーだか」

「むしろ学習したとか言って、今度こそ出て行ったりして?」


何て笑って


「それはマジで勘弁。」


そんな会話に、眠った詩織の表情が微かに和らいだ気がした。