修也side


ああ全く、


大人しく匿われとけばいいものを。


「手間かけさせやがって…」


「修、口に出てる。」


と、光縷…の姿をした海吏。

昔からの付き合いな俺は、未だに違和感満載だ。


2人とも、お互いの真似がうますぎる。


もとの見た目以外、何もかもそのままそっくり、入れ替わったようだった。



…と、


「止まった。」


俺の携帯と繋がった、こっそりあいつに付けておいたGPSが、俺らのいる少し先で、止まった。


「捕まったか…?」


光縷が、険しい顔をする。


「…急ごうか、」


海吏のその一言に、


俺らはさらにスピードを速めた。