光縷side


死ぬのが怖くない、か


そんなセリフ、あいつに、あんな表情で言わせたくなかったってのが、俺の心境。


「で、行くんだろ?…“光縷”」


そう、ソファに座った、金髪の総長、光縷を名乗った男ーーー七瀬海吏(ななせかいり)は、言った。





本当の、氷桜総長、椎名光縷は、今は銀髪の、俺。


わけあって副総長の七瀬海吏と、入れ替わっている。


知っているのは、





氷桜幹部、5人だけ。