「頂きます。」
私は一旦落ち着こうと、
出された紅茶を一口飲んだ。
メガネの人が淹れたのかな、
上手だな、と思いながら飲んだ。
私がカップを置くと、
「まぁ、気づいてると思うけど、あんたのこと、ちょっと調べさせて貰った。」
「みたいですね。」
案の定、私は調べ上げられていた。
「で、何故、私が?」
第一私は、彼らの目に付くような行動は一切した覚えがない。
人違いならそれまでだけれど、
「ちゃんとした、理由はある。」
すると今度は銀髪の彼が口を開いた。
「…そのことなんだけど、
ちょっと、しばらくここにいてくんない?」
