「……はぁ」


「桐葉、何回目?いい加減イライラするんだけど」


「お榛、そこは何も言わずに見守る場面でしょ」


本日何回目かも分からないため息を吐き出しながら

隣に座る榛輝を見上げた

ここは屯所の縁側


「………そんなに気にしてるんならここに居なきゃいいだろ」


「…………そんな訳にはいかないの」


ここから見えるもの

それは、庭だけでなかった 

拷問室

今、そこに古高さんがいる