知らなかった 呉羽が霊体のようなものだからといって本殿にいるとは 「先に謝っておくわ。奥宮まで夜中に歩かせてしまって」 「大丈夫だよ、何故かそこまでの距離に感じなかったし」 「あぁ、それは私の眷属に近道をさせるよう頼んだからよ」 眷属………? 「あ、狐のこと?」 「えぇ、その他の眷属は今はいないから」 「へぇー……………」