槙side



9月の終わり。秋真っ盛り。木々の葉が色付ききって鮮やかさが一段と増す時期


「……………今日は槙だけか?」


「あ、一か。うん、土方さんにお茶を頼まれたんだよね」


2人は勝手場にいた

僕は急須からお茶を注ぐ


「俺ももらっていいか?」


「え?あぁ、いいよ。ついでだし」


「……………最近、ずっと桐葉にくっついていた気がするんだが」


「間違ってないよ、ほんとのことだし。はい、お茶」


僕は一にお茶を渡す

もうひとつはお盆にのせた