「どうしたのよお兄ちゃん。
ハッキリ言いなさいハッキリ」

「…今から行くところ、実はな」

「うん」



アユが相槌をうったところで。



校舎の方から、歩いてくる人影が見えた。

…あの人影は。



その人は私を見て、溜息をついた。

相変わらず失礼な人だ。






「…またあなたですか」

〈こんにちはハルキくん〉

「4日も続けてあなたに会うと、あなたの馬鹿がうつりそうですね」



…もうハルキくんの毒舌攻撃にも慣れたよ。

あぁ、慣れって怖い。




「ハルキ、妹とあーちゃんも行って良いかな?」

「…は?」

「丁度勉強一緒にしないか誘われてさ。
今から俺らも行くことだしさ…」

「行くって真島は普通に言いますけど、行く場所わかっていますか?」




その後、ハルキくんは衝撃の一言を放った。