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ハルキくんが倒れて、早2週間。

ハルキくんが目覚める気配は、なし。




私、アユ、アックンは毎日のようにハルキくんの元へ通う。

羽菜さんも忙しくない時は、来てくれる。

でも、目覚める兆しはない。




ある日。

アユが委員会のため来れず、アックンを私は病室で待っていた。

高ノ宮男子高校は進学校なだけあって、私たちが通う高ノ宮高校の授業数は全然違う。

あっちは毎日6時間。

週によっては7時間まであるんだって。

私たちはいつでも6時間なのに…。

似たような名前なのに、偉い差だと思う。




私は誰もいない病室で1人、腰かけていた。

…にしてもハルキくん、かっこいいなぁ。

笑顔でいれば、女子にモテまくりじゃない?

まぁ性格悪いから、すぐに女子も離れるだろうけど。




そう考えると私って、変?

なーんで毒舌王子の近くにいるんだろう?



多分、

一目惚れだったんだろうなぁ…。

あの青歩道橋で助けてもらってから。