私は狼にしがみつき両親を思って泣いた。

その姿を狼達が優しい目で見てたことを私は知らなかった。


私が落ち着き始めた頃、狼が陵司さんに言った。


狼『華とは真剣に付き合ってる。認めて欲しい。』


私は狼のその言葉に嬉しくなったと同時に認めてもらえなかったらという不安が頭の中を過った。


陵『ふっ。

認めるも何もお前が選んだ女だ。

お前は女を見る目だけはあるからな。

あの時の女より断然いい女だよ華は。』


狼『当たり前だろ。華は俺の唯一無二の存在だ。』


香『華ちゃん、狼のことよろしくね?』


三人の言葉に私はまた涙を流した。
そして、香織さんに返事を返すように何度も何度も頷いた。