陵『んじゃ、改めて、そこにいる馬鹿息子の父親の黒崎陵司だ。』


香『同じくそこにいる馬鹿息子の母親の香織よ。 』


陵司さんと香織さんはそう言って優しく微笑んでくれた。


華『よろしくおねがいします。』


香『そんなかしこまらなくていいのよ?

話は狼から聞いているわ。

私達のこと本当の親のように思ってくれて構わないからね♪』


そう笑顔で言ってくれた香織さんの言葉に涙が出そうになったが、失礼だと思って堪えた。

その瞬間、頭に違和感を感じた。


狼『我慢するな。』


狼のその言葉で私の涙腺は崩れてしまった。