〜狼side〜


華の過去はありえないぐらい深いものだった。
それを中学生という歳で抱えてた華。
話してくれたことに感謝した。


狼『華、話してくれてありがとな。』


華『うん。』


華は俯いたまま返事をした。


狼『華、こっち向け。』


俺がそう言うと、やっと顔を上げたがすぐに不安な表情をした。
俺は自分で思っていたよりも情けない顔になっていたようだ。

華は俺のそんな顔を見てか、嫌になったなどと聞いてきた。

俺が華のこと嫌になるわけがないのに。

違うというと、じゃあ、なんで?と聞いてきた。

俺は最初に助けたかったということを華に伝えた。

その言葉を聞いて華は驚いた表情をした。