花のような笑顔

全てを話し終わると奏は私の頭を撫でた。


奏『よく今までがんばったな。もう無理するな。これからは俺が傍にいてやる。』


私は、奏のその言葉を聞き涙腺が限界を超えてしまった。

ほかの人からしてみればそんな言葉だと思うかもしれないが、この時の私には充分すぎる言葉だった。


誰かに認められる。
こんな過去を話しても傍にいてくれる。
そんな存在ができたことはこの時の私にとって唯一の救いだった。


奏の胸で泣ききった後、奏はありえないことを口にした。


奏『華、高校はうちの高校を受験すればいい。だから中学は行っても行かなくても華の好きにすればいい。』


奏の言葉に私は唖然とした。