華の涙が止まった頃に俺は聞いた。


狼『なぁ、華、お前まだ抱えるもんあるんじゃねーのか?』


時々辛そうな顔をするのはなんでだ?
男を見ると手が震えてるのはなんでだ?

俺はお前を助けたい。救いたいんだ。
お前の過去を全て教えてくれ…。


華『ほんとに、狼には敵わない…。

狼はちゃんと私に過去を話してくれた。

今度は私の番だね。

聞いてくれる…?私の過去を…。』


狼『あぁ、聞くよ。

どんな過去があっても俺はお前を手放すつもりはないし、離れるつもりもない。

だから心配すんな?』


そう言って頭を撫でてやった。


華『ありがとう…。狼、手握っててくれる…?』


狼『あぁ。』


頷き華の手を強く握った。


華『じゃあ…話すね…。』


華はゆっくり話し始めた。