涙が完全に止まった時狼の腕が離れた。
寂しいな…とか思ってしまった。
顔に出ていたのか狼が言った。


狼『ん?もっと抱きしめて欲しかったのか?』


不敵な顔で笑うので慌てて否定した。


華『な?!ち、違うし!!』


狼『ふっ 可愛いな』


今度はさっきとは違い、優しい笑顔をするから少し照れてしまった。


華『な!?////可愛くなんてない!』


狼『照れてるのか、ほんと可愛いな。』


そう言って優しい笑みを浮かべながら頭を撫でてきた。

彼の優しさがとても嬉しかった。

それからしばらくして、病室のドアが開き医師と思われるかっこいい人が入ってきた。


健『桜咲さん、気分はどう?痛い場所とかない?』


華『あ、大丈夫です!』


健『傷は縫ったけど限りなく目立たないようにはしたから安心してね!
傷自体はもう完治してるから明日には退院して大丈夫だからね!』


華『はい!ありがとうこざいました!』


健『いーえ、お大事にね!狼は独占欲強いから頑張れ~!』


華『え??』


何のことか分からなくて首を傾げると


狼『健、余計なこと言うな。』


狼が健さん?に向って言った。

そして健さんはニヤニヤしながら病室を出て行った。