華『…たしが…私がお父さんとお母さんを殺したの…!!

私がいなかったらお父さんとお母さんは死なずにすんだのに…!

お父さんとお母さんは私が……うっ…くっうぅぅ…。』


狼『お前の両親は華を助けられて悔いはないはずだ。

もし、あのまま華が轢かれて死んでいたらそれこそ両親は悲しんで苦しんだ。

お前のせいじゃない。

お前は悪くないよ華。』


そう言いながら優しく抱きしめてくれる手に優しい声にもっと涙が溢れた。


華『うわぁぁぁぁん!!

ごめんねぇ!

お父さんとお母さん!!

ありがとうぅぅ!!

うえぇぇぇぇん!!』


小さな子どものように狼にしがみつき泣いた。
涙が枯れるんじゃないかってぐらい泣いた。
ポンポンと優しく背中を叩いてくれる手に少しずつ落ちつきを取り戻した。


狼『落ち着いたか?』


華『うん…ありがとう…』


お礼を言うと優しく頭を撫でてくれた。