私は戸惑った。

両親が死んで、もう大切な人を失いたくないという気持ちからほとんど人とは関わってこなかったし、こんなに優しくしてくれる人は零と奏以外いなかったから。

そんな私の思いとは裏腹に狼は話を続けていく。


狼『お前を見た瞬間決めたんだよ。

お前を絶対守ると。

俺はお前に惚れてる。

お前のこれからの未来をくれ。

お前が救ってくれた命。

お前に捧げたい。』


狼が私に惚れてる…?
私のことが好き………?
何を言ってるの…?


華『嘘よ…私のことが好きなんて…だって私は…』


狼『嘘じゃねーよ。

俺は本気だ。

だからお前の全てを知りたい。

話してくれねぇか?』


私を好きだと言ってくれ、優しい言葉を優しい声で言ってくれる狼に安心感を感じた。


私は少しずつ口を開き話し始めた。