そんな親父の言葉を聞いて俺は病室の壁を殴った。


狼『俺がもっとしっかりしてれば。』


そう言葉に出さずにはいられなかった。


陵『狼、今回ばかりはお前だけのせいじゃない。笹村組はあの後俺たちで潰してあの女処分もした。』


それを聞いて、咲子と華がもう二度と顔を合わせることはないし、不安にさせることもないと分かったのは良かったが、華が目を覚さなければ何の意味もないんだ。


陵『狼、辛いのはわかるし、苦しいのもわかる。だがお前は黒崎組の若頭だ。やるべきことはしっかりやれ。それ以外は自由にして構わない。』


狼『あぁ、分かってる。』


親父に言われなくてもやるべきことはするつもりだ。
それ以外は華のそばについていてやろうと誓った。