狼『華…!?お前…まさか最初から…!』


狼の言う通り、私は最初から自分の命を捨てるつもりだった。

最愛の貴方を、私の光を裏切って失うくらいなら、私は自分をも捨てるわ。


華『狼を信じていた。私にとって狼は私の光なの。貴方を裏切って傷つけるぐらいなら私は真っ先にこの道を選ぶ。狼、ありがとう。私を救ってくれて。貴方に出会えたこと、貴方に愛されたこと。それが私にとっては宝物だった。愛してくれて、大切にしてくれてありがとう。私は貴方の笑顔が好きよ。だから何があっても最後には必ず貴方の優しい笑顔を見せてね。』

そう言って、銃を放った。

放つ前に狼に今までで一番最高の笑顔を見せられたと思う。そう思えるくらい私は後悔なんてしていなかった。


ねぇ、狼、もし生まれ変わったらそのときはこんな出会い方じゃなくて二人で幸せになれる出会い方をしたいね。
貴方を愛してるわ。ずっと。


狼の幸せを願いながら、私は意識を手放した。