狼『無駄な喧嘩はするな。

人を殴るのは誰かを守るときだけだ。

お前なら変れるはずだ。』


男はそう言って去っていった。

俺に自由が許されてるのはたったこの日の夜だけ。

明日からは…両親を殺した岡山組の奴らと一緒に生活を共にすることになる。


俺はこの日、黒崎の言葉で決めたんだ。


自分の手で、家族を殺めた奴らを俺自身の手で復讐してやると。


そして18の時に岡山組の若頭になった。


黒崎組の情報も多少入ってくるし、狼のことも知れるから一石二鳥だった。


その情報の中にお前のことが書いてあって、あの狼という名の男が惚れた女に興味があった。