私を呼ぶ声がして目を開けた。
時計を見ると夜中の3時だった。


狼『華、大丈夫か?』


そう、心配した、不安そうな声で狼が言った。
私は狼の声に安心して涙が溢れた。


狼『魘されてたぞ。どうした?』


狼は頭を撫でながら優しく聞いてきた。


華『両親が死んだ頃と中学の頃に起こった出来事を夢でみた…

やっぱり私はこの世にいていい人間じゃないんだ…

私は…私は…』


狼『そんなこと言うんじゃねーよ。

俺には華が必要だ。

華がいなくなったら俺は壊れる。

華、大丈夫だ。

俺が傍にいる。

だから安心して寝ろ?な?』


華『…ん…ありがとう…。』


私はそう言うとすぐに意識を失った。